カレル・チャペック

更新日 - 2006.09.05

Karel Capek 1890-1938

 今世紀前半のチェコを代表する作家。1938年にノーベル文学賞候補となったが、その直後に48歳で死亡した。「ロボット」という言葉を作ったことでも知られる。

 様々なジャンルで筆をふるった才人であり、その作品は、純文学からSF、推理小説、戯曲、童話、評論、伝記、旅行記、エッセイ、新聞のコラムにいたるまで、実に多岐にわたっている。その作風も、大胆な空想の世界へ飛翔しながら文明の行く末を見通したもの、軽妙なウィットやユーモアを飛ばしながら人間や生き物を見つめたもの、人間の苦悩を凝視しながら哲学的な問を問うたものと、実に多彩である。

 主として「人間にとって真実とはなにか?」という問を追求した純文学的作品群には、代表作である長編三部作『ホルドゥバル』『流れ星』『平凡な人生』のほか、『受難像』『苦悩に満ちた物語』『外典』などの短編集がある。また、文明の趨勢と人間の愚かさに警告を発したSF的作品群には、『ロボット』『山椒魚戦争』『白疫病』などがある。このほか、『一つのポケットから出た話』のような推理小説、『長い長いお医者さんの話』のような児童文学、『マサリクとの対話』のような伝記文学、『園芸家12ヶ月』のようなエッセイなど、様々な分野で面白い作品を残した。

 チャペックの生涯にわたるパートナーであったのが兄のヨゼフ(1887-1945)。カレルの作品を初めとする装丁、挿絵で有名だが、カレルとの合作、また自らの作品もあり邦訳もある。

『チャペック小説選集』全6巻
巻数
書名
訳者
体裁
頁数
定価
刊行年月
第1巻 受難像 石川達夫訳 四六判上製 200頁 2039円 1995.10
第2巻 苦悩に満ちた物語 石川達夫訳 四六判上製 184頁 2039円 1996.10
第3巻 ホルドゥバル 飯島周訳 四六判上製 216頁 2243円 1995.05
第4巻 流れ星 飯島周訳 四六判上製 228頁 2345円 1996.05
第5巻 平凡な人生 飯島周訳 四六判上製 224頁 2415円 1997.07
第6巻 外典 石川達夫訳 四六判上製 240頁 2520円 1997.07


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